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高知県大豊町から国道439号線を西に、四国の水がめ“早明浦ダム”のある本山町・土佐町を通り県道16号線に左折して南に、山また山のなか右に左に上りつめ海抜948米赤良木峠にさしかかる。そこは長さ数百米の狭いトンネル道で軽自動車同士でなければ対向車とすれちがい通過できぬ道幅、トンネルに入る前、先方から対向車が来ないのを確認し一気に走りぬける。 トンネルをぬけると下り坂でまたまた右に左に、対向車あればそろそろと避け県道33号線の分かれ道まで走る。そこで県道16号線から県道33号線へと右折しさらに西に1キロ余、そこから山道に入り東川集落の“オーベルジュ土佐山”に到着した。 土佐山は海抜百数十米の山村で現在は高知市に合併、高知市内からは車で30分余とそんなに遠くないが、今回は国道32号線吉野川沿いの道、大歩危小歩危の景勝を眺めながら高知県に入り、そこからさらに四国山脈沿いの道に迂回したので斯様に厳しかった。 “オーベルジュ土佐山”は谷川の水を引いたユニークなコンクリート壁の建物だが内部は杉板をふんだんに使い、あたたかい雰囲気である。和洋調和した感じのよい部屋に通されたが窓を開けると近くを流れる谷川のせせらぎの音にまじり蝉時雨が耳にひびき夏盛んの感。 窓外、向いの山に棚田がてんてんと望まれ稲の緑も美しい。目線を上に頂上にむけると山一面濃緑で目に涼しく、こんもりとした雑木林があって心がなごむ。「高知の奥座敷」といわれる由縁はこの平穏にあるか。 夕食は地元の山菜と川魚、高知近海でとれた海の幸がとびきり新鮮なのは意外、いわゆる和風創作料理だった。 楽しみの温泉はまったく無人で、ゆっくり露天湯にひたる。露天風呂のまわりはひろく総杉板張りの床、ごろんと寝転び山の大気を胸いっぱい吸い爽快な気分。 部屋で目につくはデンマーク製のサウンドシステムたった一基、せっかくなのでフロントで“小椋佳”のCDを借り、音楽に耳かたむけながら山の夜をすごす。(2007.08.13 entry) ・・・せせらぎに鳥の声して夏の朝・・・ |
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